霧で癒される

暑い日が続きますが、暦の上ではすでに立秋も終わりに入りつつあります。今回は、ひさしぶりに暦の話です。

今日から七十二候が「蒙霧升降」これは「のうむしょうこうす」もしくは「ふかききりまとう」と読みます。もうむとは、もうもうと立ちこめる濃い霧のことだそうです。

最近の猛暑を考えると、とうてい実感できませんが、高原の避暑地などではこの季節でも霧に包まれる体験をすることができます。霧の発生原因はいろいろで、暖かく湿った空気と冷たい空気が混ざって発生したり、地表から熱が放射されることで冷えた地面が、地面に接している空気を冷やすことで発生したりなどが挙げられます。

基本的に、微細な水滴が大気中を浮遊することで、視界が悪くなる状態を霧といい、視界がさらに悪くなるものを靄(もや)と呼ぶそうです。

イギリスのロンドンなどは霧の街として有名ですが、霧というとあまりさわやかなイメージはなく、どちらかというと、じめじめと身体にまとわりつくようなイメージが強いように思います。

イギリスの霧はメキシコ湾からやってくる暖流と、北極からやってくる寒流がぶつかりあうことで生まれる海霧とよばれるものだそうですが、日本にもイギリスに負けないぐらい霧が発生する場所があります。それは「日本のロンドン」とも呼ばれる北海道釧路市。

釧路では年間 100日も霧が発生するといわれており、もっとも霧が発生しやすいのは夏だそうです。6月~8月にかけては月のうち3分の2ぐらいが霧に覆われるのだそうです。本土にいると「蒙霧升降」はあまり実感できませんが、釧路の人にとっては夏こそ、霧の季節なのかもしれません。

そんな霧を癒しに利用したアイテムがあります。「アロマディフューザー」という名前を聞いたことがあるでしょうか? これは超音波によってアロマオイルを霧状の微粒子にして噴霧するというもの。

アロマポットのようにアロマオイルに熱を加えるわけではないので、アロマオイルの成分が壊れずに、本来の香りと効能を楽しむことができます。10年ほど前に筆者が購入したときは、まだ一般的に広まっていなかったために、1万円を超える高価なものが多かったのですが、最近では無印良品でも売られるぐらい一般的になり、5,000円以下で手に入るものも多くなっています。

あくまでも「霧状」であって、微細な粒子ですので、本当の霧のように見えるわけではありませんが、アロマディフューザーを動かすと、アロマオイルの粒子が空間に広がっていくのがさわやかな香りとともに実感できます。

暑い夏を少しでもさわやかに過ごすために、アロマディフューザーによるさわやかな香りの霧で部屋中に満たし、新しい「蒙霧升降」とするのもいいのではないでしょうか?