様々な交通事故防止対策

お盆の帰省ラッシュやUターンラッシュなどの報道を連日目にする今日この頃、車が多いということはそれだけ事故も起こりやすいということ。今日はそんな交通事故を防ぐために、世界各国で考え出された対策を紹介したいと思います。

日本での交通事故防止対策というと、ナビゲーションシステムに事故が起こりやすい地点をあらかじめ登録しておき、その場所に近づくと警告を発するというものや、「歩行環境シミュレーター」という横断歩道を再現したシステムによって、高齢者と若者の違いを調べて対策を考えたりと、どちらかというとハイテクを使った物が多い感じがします。

事故多発現場などに看板を置くのはどこの国でもやっているようですが、中国ではさらに過激で、実際の事故車をディスプレイしているようです。事故にあってぐちゃぐちゃに潰れた車に血だらけのマネキンが乗ったディスプレイは、気の弱い人ならそれをみたショックで逆に事故を起こしてしまいそうなくらい過激なものです。

日本では事故があった場所に花やお水が供えられているのを見かけることができます。これは亡くなった方を供養するための仏教的なイメージがありますが、似たようなことはアメリカでも行われています。

ニューヨークの交差点などに白い自転車が設置されているのを見たことがある人はいるでしょうか? すべて真っ白く塗られた自転車が柱にチェーンでつながれているそうです。

これは「ゴーストバイク」と呼ばれるもので、自転車での事故があった場所などに設置されるものだそうです。真っ白な自転車は夜中に見るとなかなか迫力があるようで、前述の中国のように事故を起こさないように注意を喚起する目的もあるようですが、基本的には事故で亡くなった方の慰霊碑だということ。

車社会のアメリカでは、自転車に対する安全意識が低いために事故が起こりやすく、すでにニューヨークだけでも 67台のゴーストバイクが設置されているそうです。日本でも最近はエコで健康にも良いとして、自転車が流行していますが、日本では自転車に乗る人が交通法規を把握していないなどのマナーの悪さからの事故が増えており、罰則を強化したり、免許制度の導入などが議論されています。

中国やアメリカのような実際に事故に直接関連づけられたモニュメントを残すのは、確かに効果的かも知れませんが、恐怖感を利用して威圧しているような印象を受けます。それに対して、インドはとてもスピリチュアルな方法で交通事故を防止しようとしています。

インドはドライバーの増加に運転技量がともなわず、取り締まりが緩いこともあって、毎年 10万人以上の人が交通事故で死亡しているそうです。ちなみに 2009年度の日本での交通事故死亡者は 4,914人でした。人口の差を考慮してもその死亡者数の多さがうかがえます。

そんな交通事故の多いインドが導入したスピリチュアルな対策方法とは、なんと「ピラミッドパワー」。ピラミッドの形に神秘的な力があるというのは良く聞きますが、インドに古来から伝わる風水的な技法「バストゥ」の専門家が、インド郊外の道路上にピラミッドを置いてみたところ事故が減ったので、市内でもそれを行いたいと警察に申し入れたのだそうです。

このピラミッドは高さ 30センチほどで、内部に小さな5つのピラミッドが入っており、底は銅製というもの。道路上に直接置くのではなく、通行の邪魔にならない信号機の側などに設置するだけで良いということもあり、警察からもピラミッドの設置が許可されました。

事故が多発している 10ヶ所にピラミッドを設置して、半年間にわたって効果が出るかどうかを観察するということです。AFP によってこのニュースが報道 されたのが 2010年7月14日(水)ですので、半年後というと来年になってしまいますが、はたしてピラミッドパワーは交通事故を減らしてくれるのでしょうか? 続報に期待したいと思います。