土用の丑の日といえば?

今年 2010年は、本日7月20日(月祝)から土用入りです。そして、夏場の土用というと「土用の丑の日」。今年の土用の丑の日は7月26日(月)です。今日は、そんな土用の丑の日について紹介したいと思います。

土用の丑の日を紹介する前に、「土用」とは何かご存じでしょうか? これはもともと季節を五行思想によって分類したもののひとつなのです。

五行思想とは中国から伝わってきた思想で、陰陽道などはこの思想の影響を強く受けています。五行思想では、世界の全てを木火土金水の5つの要素に分けることができるとしていて、四季にもそれは対応しています。春が木、夏が火、秋が金、冬が水というようになっているのですが、ここで注目すべきところは、ひとつだけあまった「土」です。

五行に対して四季は4つしかありませんので、当然ながら1つ余ることになります。この余った「土」がどうなったかというと、季節の変わり目に配置されたのです。現在では、土用というと夏だけのようなイメージがありますが、実際には、春夏秋冬すべてに土用があります。

そんな土用の中で、日の十二支が丑である日を土用の丑の日といいます。もちろん、土用の丑の日も夏だけではなく、春夏秋冬全てにあります。

なぜ、夏にある土用の丑の日だけがここまで有名になったのかというと、やはり土用の丑の日は鰻を食べるという習慣のためでしょう。しかし、土用の丑の日に鰻を食べるという習慣には実際は、あまり大した理由はありません。

昔から、この季節は夏場ということで、夏バテを避けるために精のつく物を食べていたようで、夏の土用には元気が出る食べ物を食べる習慣があったようです。今ではあまり聞きませんが、土用シジミや土用卵などという言葉もあるぐらいです。

なぜ鰻を食べるようになったかというと、発明家として有名な平賀源内が鰻屋に夏に鰻が売れないので、どうにか売る方法はないかと相談され、「丑の日に『う』のつく食べ物をたべると夏バテしない」という言い伝えをヒントにして、土用の丑の日には「う」なぎを食べよう! としたというのが有名です。

ちなみに、今では夏が旬のように思われている鰻ですが、実際は秋から冬にかけての方が冬眠に供えて栄養を蓄えているために味が良いとされています。

基本的に鰻を食べなければいけない理由はなく、「う」の字がつけばいいので、梅干しでも、うどんでも、そのままストレートに牛でも問題が無いわけですが、当時は肉食が広まっていなかったために、鰻を食べるというのが流行したのでしょう。

今まで暦をいろいろと紹介してきて、それらには、さまざまなスピリチュアルな意味合いや由来があることが多かったのですが、今回のようにひとりの人のアイディアから、いつしか伝統的な習慣が生まれることもあるわけです。あと 300年もしたら思いもよらないような暦や伝統が生まれているかもしれません。