京都の夏と言えば祇園祭。本日7月17日はその中でもメインといえる山鉾巡行の日です。そんなこと今頃言われても、今から見に行くのは無理! そう思う人も多いかもしれませんが、実はまだ祇園祭の見所はあるのです。

祇園祭と言うと、7月中旬に開催される山鉾巡行と宵山が有名で、人によってはこの時期のことを指して祇園祭と言う人もいるぐらいですが、実は祇園祭とは7月をまるまる使う行事なのです。

もともとは疫病を鎮めるために、66本の矛を立て、神輿(みこし)をかついで牛頭天皇を祀(まつ)った御霊会だったものが、いつしか、毎年行われるようになり、室町時代から現在のような山鉾巡行が始まったと言われています。

祇園祭のスタートは7月1日の吉符入(きっぷいり)。これは神事を始めるという意味があり、山鉾の関係者が集まって祭りの無事を祈願するというもの。そこから宵山までも、さまざまな行事があります。

7月10日に行われる神輿洗(みこしあらい)という行事は、八坂神社から四条大橋まで若衆が神輿をかついでいき、鴨川の水で神輿を清めるのですが、神輿が登場する前に大きな松明をかついで四条大橋まで行ったりと、これだけでも十分に見応えのあるお祭りです。

それからも、山鉾が建設されたり、山鉾の試し曳きがあったりします。ちなみに本番の山鉾は決められた人間しか曳くことができませんが、この日は女子供でも曳くことができて、山鉾の綱を曳くことで厄除けになるとされています。

宵山は現在では一番のメインイベントになった感じがありますが、実はこちらは神事ではなく、基本的に山鉾などのお披露目といった内容になっています。しかし、この日には多くの屋台なども出ますし、お守りやちまきなどを買えるので毎年多くの人が訪れます。

宵山の翌日には山鉾が四条通などを巡航する山鉾巡行。しかし、実はこれも神事のメインではなく、本来のメインは山鉾巡行が終わった後に行われる神幸祭(しんこうさい)です。こちらは、八坂神社の3つの神輿が登場する壮大なお祭りです。

ここまでが山場ですが、その後にも色々と興味深い行事があります。7月23日には、三条御供社の鳥居前に3本の御幣(ごへい)を植える「オハケ神事」。このオハケとは3本の御幣のことだそうで、神様をおろす場所をつくる行事のようです。

7月25日には還幸祭があります。こちらは神幸祭で御旅所まで運ばれた神輿が曳き出されて、八坂神社に戻るというもの。そして、28日はもう一度神輿洗いが行われ、7月29日には、神様に祇園祭の行事が終了したことを伝える祭が行われます。

しかし、29日で全てが終わるわけではなく、7月31日には締めくくりとも言える、疫神社祭(夏越祭)が行われます。これは、以前にも紹介した 夏越祓 と同じもので、八坂神社内の「疫神社」鳥居に茅の輪をかけて、そこをくぐり厄を祓うというものです。ちなみのこの茅は持ち帰ることができるので、これを使って小さな茅の輪をつくって、護符と一緒に飾ることができます。

いかがだったでしょうか? 宵山や山鉾巡行を見逃しても、まだまだ見所盛りだくさんの祇園祭。時間が取れるようでしたら、ぜひ京都まで足を運んでみて下さい。