和菓子の持つ意味

見た目が派手でさまざまな種類がある西洋のお菓子、いわゆるスイーツに人気が集まって日本の伝統的な和菓子はあまり注目されなくなっていますが、今日は和菓子についてスピリチュアルな方面から考えてみましょう。

昨日の記事中 でちらっと紹介した「水無月」など、和菓子にはスピリチュアルな意味が込められているものが少なくありません。

水無月とは、白い外郎生地(ういろうきじ)の上に小豆を載せて、三角形に切ったお菓子。三角形は氷を表しており、小豆は悪魔払いを意味しています。

小豆が悪魔払いの意味を持っているというのは、他の和菓子でも見ることができます。お正月にかざった鏡餅を食べるときには、昔は必ず小豆を一緒に食べていて、それをお菓子としてまとめたのが葩餅(はなびらもち)。

葩餅は、丸いお餅に小豆汁で染めた赤い菱形の餅を重ね、その上に柔らかく煮たゴボウを置いて押し鮎に見立てたものだそうです。小豆だけでなく、なぜ鮎があるかというと、鮎は別名「年魚」とも呼ばれていて、年始に用いられたからだとされています。ちなみにこの葩餅は、柏餅とも繋がりがあるそうです。

ご存じのように柏餅は5月5日の端午の節句に食べられるお菓子ですが、大きく分けて、柏餅の中身はあんこのものと、味噌のものがあります。この味噌あんの原型となったのが、葩餅だと言われています。

5月5日に柏餅と並んで食べられるちまき。これは5日5日に湖で亡くなった弟を弔うために、姉が竹の筒に米を入れて、湖の主である竜への捧げ物としたのがはじまりだそうです。もともとが米を竹筒に入れたものだったので、最初のうちは餅米を熊笹などで包んで蒸したものだったのですが、世代を重ねるにつれて改良され、現在の和菓子としてのちまきになったのです。

ちまきのように中国の故事によったものとして、饅頭があります。これは三国志で有名な諸葛孔明がある川のほとりで、激しい風にあってしまい川が渡れなかったときに考え出されたとされています。

もともと、強い波風を鎮めるためには、人を殺してその頭を川の神に捧げるという風習があったのですが、孔明は人を殺さずに解決する方法を考えました。人の頭のかわりに、小麦粉に豚の肉などを包んで、頭の形を模してそれを供えたのです。これが饅頭の始まりです。

この伝説からもわかるとおり、饅頭とは、そもそも日本で言うところの肉まんだったのです。しかし、日本に伝わった頃には日本ではあまり肉食が一般的でなかったために、代わりに小豆あんを入れる饅頭が発達したのだそうです。

いかがだったでしょうか? 普段何気なく食べている和菓子にもスピリチュアルな意味が隠されているのがわかっていただけたと思います。だからといって、食べるときに神妙になったりする必要は無いのですが、和菓子を食べるときに「これはどんな由来かな?」と考えてみるのもおもしろいと思います。