蛍の光

そろそろ蛍を見かけることのできる季節になってきました。蛍は美しい川でなければ生息できないため、一時期その姿を見ることが難しくなっていましたが、最近では環境浄化などの取り組みも進んで、見ることのできる場所が増えてきているようです。

自らが発光するというその特性から、古来から人気を集めてきた蛍。世界では 2,000種類以上が生息していると言われていて、日本では有名なゲンジボタルをはじめとして、その他にもヘイケボタルやヒメボタル、マドボタルなど 40種類以上が生息しています。

なぜ蛍が発光するのかという理由は現在でも完全には解き明かされてはおらず、「外敵を脅かすため」や「警戒色である」という説などがありますが、どれも証明されてはいないようです。

蛍はルシフェリンという発光物質によって発光します。これはルシフェラーゼという酵素と ATP(アデノシン三リン酸)が働くことで発光するもので、熱をほとんど出さない光です。

このルシフェリンという名前にどこか聞き覚えのある人はいないでしょうか? これは「明けの明星」を意味する「ルシファー」が語源となっています。ルシファーといえば、神に反逆した堕天使=サタンとして有名ですが、もともとは天使の中でも特に光り輝いている存在であり、ラテン語では「光を発する」という意味をもっている存在でした。

熱を持たない神秘的な光に、かつて美しかった堕天使の名前がついたというのは幻想的で、命名した人はかなりロマンチストだったように思います。

スピリチュアルな世界でも蛍の光は神秘的なものと考えられています。現代の魔女たちは月光浴でチャージした月のエネルギーを利用する際には、エネルギーを蛍の光=蛍火に見立てて使用したりもするようです。

この時の姿をオーラが見える人が見ると、まるで体が無数の蛍に包まれたかのような神秘的な美しい光を発しているということです。

決して派手ではないけれど、静かで神秘的な蛍の光。最近では都心部でも「蛍祭り」が開催されるところも増えてきているということですので、梅雨の晴れ間に、神秘的な光に出会いに行ってみるのはいかがでしょう?