ヤハラヅカサ
≪ ヤハラヅカサ ≫

琉球王家が行っていた儀式の一つに「東御廻い(あがりうまーい)」というものがあります。これはどういうものかというと、五穀豊穣祈願のために国王と琉球最高の神職である聞得大君(きこえおおきみ)が聖地を巡礼する…というものです。

最近では東御廻いに含まれる、斎場御嶽や首里城などが「琉球王国グスクおよび関連遺産群」として世界遺産に登録されたこともあって、観光地として打ち出すためのサイトがあったり、ジョイアスロンなどのコースとして採用されたりとなかなか有名になってきています。

一般的によく知られている東御廻いでは、だいたい 14ヶ所の聖地を回ることになっています。順番は次のような感じとなります。

1.園比屋武御嶽(国王が各地をまわるまえに必ず拝んだ場所)
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2.御殿山(天女が天下りした地)
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3.親川(天女が子供を出産したときにここの水を産湯を使った)
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4.場天御嶽(琉球王家と深く結びついた聖地)
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5.テダ御川(太陽神が降臨した霊泉)
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6.佐敷上グスク(琉球統一をはたした際のお城)
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7.斎場御嶽(ご存じ沖縄最高の聖地)
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8.知念グスク(沖縄最古の歌謡集・おもろさうしにも謡われた古いグスク)
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9.知念大川(知念グスク内にある泉で神田がある)
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10.受水・走水(うきんじゅ・はいんじゅ)(緑の中でこんこんと湧き出る2つの泉と神田)
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11.ヤハラヅカサ(琉球祖先神であるアマミキヨが神の国であるニライカナイから降りてきて、久高島を経て本島に降り立った場所)
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12.浜川御嶽(アマミキヨが仮住まいをしていた場所)
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13.ミントゥングスク(アマミキヨが丘陵部へ進出して開いた安住の地と伝えられる)
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14.玉城グスク(たまぐすくぐすく)(琉球開闢7御嶽のひとつ)

全部を詳しく紹介すると、それだけで1週間以上沖縄特集が続いてしまうので、ざっくりと紹介しますがどれも興味深い聖地ばかりです。

筆者は東御廻いのルートを全部巡りましたが、ものすごいパワーのあるところもあれば、すでにエネルギーが去ってしまっているような場所もあり、玉石混合といったイメージがありました。

車があれば1日でまわることも可能(実際筆者は1日で制覇しました)ので、沖縄を訪れた際にはぜひチャレンジして欲しいパワースポット巡りです。

単に御利益を目的としてパワースポットを訪れるのではなく、エネルギーを感じる感覚を磨くという意味では、さまざまな聖地を巡れる東御廻いは最適な練習の場所だと思います。

数ある東御廻いのスポットの中から、今回の写真プレゼントとして選んだのは、琉球祖先神であるアマミキヨが降り立った場所である「ヤハラヅカサ」。時間によっては水の中に没してしまって見えないという、小さな石碑なのですが、天と地をつないだエネルギー、この世と常世(とこよ)をつないだエネルギーが感じられるでしょう。

ちなみに東御廻いのルートには諸説があって、古式にのっとるともう少し回る数が増えるようです。今回紹介したものは沖縄公式のもののため、聖地のそばに東御廻いの看板が立っていて見つけやすいものが多いのですが、古式に残っているものは看板どころか地図にも掲載されていないような場所があったりもします。機会があったら東御廻いの続編として、そんな隠された場所についても紹介できたらと思っています。

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