参拝の作法を確認しよう!

最近、さまざまなパワースポットがテレビなどにも取り上げられ、多くの人が訪れるようになっています。パワースポットとして紹介される神社も多くありますが、テレビを見ていると出演者がまったく参拝の作法を知らないことにびっくりすることがあります。そこで、今回は参拝の作法について紹介したいと思います。

COCORiLA 読者の皆さんならば、参拝をする前に手水舎(てみずや)で身を清めてから参拝するということはもちろんご存じだと思います。しかし、上記のフリガナをみて、あれ? と思った人はいるのではないでしょうか?

神社では穢れを祓うために、大抵は鳥居を入ってすぐに、小さな屋根の下に手水鉢や柄杓があり、水が流れている手水舎があります。ここを「おちょうず」と呼ぶ人も多いと思いますが、基本的にはそれも間違いではありません。ただ、元々は「てみずや」だったもの。「てみず」が転化して「ちょうず」になったということで、本来は「てみずや」が正解なのだそうです。

参拝前にすることと言えば、まずはここで手を洗って口をすすぐというのが一般的なイメージかもしれませんが、意外と知られていない作法がその前にもあるのです。

それは鳥居をくぐる前に、足を止めて一礼することです。神道では姿勢を整えて、両足をきちんとそろえて、軽くおじぎをすることを「揖(ゆう)」と言うそうです。つまり、鳥居をくぐる前には一揖する必要があるわけです。

鳥居とは現世と神域を隔てる境界を現す印であるために、神域へ入らせていただきますという意味で神様に一揖するのです。これは基本的に鳥居があるたびに行う作法とされていますが、さすがに伏見稲荷の千本鳥居のように無数の鳥居が並んでいる場合は、すべてで行わなくてもいいようです。

入るときに一揖するのですから、神社を去るときも鳥居を抜けたら、改めて鳥居へと向き直ってから一揖します。これには諸説あるようですが、神様への感謝とお礼の挨拶というものや、神域から離れて現世に戻るために作法というものが有力のようです。

鳥居をくぐったら手水舎で身を清めます。この時の作法は神社によってはちゃんと掲示してくれていたりもしますので、ご存じの方も多いと思いますが、一応紹介したいと思います。

まず最初に右手に柄杓を持って水を汲(く)み、その水で左手を洗います。次に左手に柄杓を持ち替えて水を汲み、その水で右手を洗います。

また柄杓を持ち替えて水を汲み、それを左手で受けて、その水で口をゆすぎます。そのあとにもう一度左手を水で洗ったあとに柄杓を立てます。柄杓を立てることで、手で持っていた部分にも水が流れて柄杓を清めることができます。

基本的には上記の通りとなりますが、より正式にやる場合は柄杓を取るまえに一揖すると良いでしょう。

身を清めたあとには、いよいよ参拝となります。参拝にも通常のものと正式参拝がありますが、今回は通常参拝の場合です。

本殿の前には賽銭箱があり、鈴が吊されている場合もあります。まず最初にお賽銭を入れましょう。その後、鈴が吊されている場合はそれを鳴らすのですが、これには基本的には作法は定まっていないようです。

神社によっては鈴の鳴らし方が書いてある場所もあるので、そういった指示がある場合はそれに従って、無い場合は常識の範囲内で鳴らしましょう。一応、目安としては三回振るというものや、大きく左右に二回ずつ振るというものなどがあります。

鈴の音は穢(けが)れを祓(はら)い、神を喜ばせるという意味や、そもそも神霊を招く効果もあると言われていますので、鈴がある場合はできるだけきちんと鳴らしておいた方がいいでしょう。

最後に参拝です。ちなみに参拝の作法というと基本的には二拝二拍手一拝ですが、このように定まったのは昭和 23年のことだそうです。それまでは神社ごとにいろいろな作法があったようで、現在でも出雲大社では二拝四拍手一拝だったりします。

さて、この作法は読んで字のごとくまず最初に2回深く礼をして、その後2回柏手(かしわで)を打ち、最後にもう一度深く礼をするというものです。

それぞれの意味については、まずご挨拶として2回頭を下げて、神様への畏敬の念を表すために柏手を打ち、手を合わせたままで祈念をして、最後に退去の挨拶として頭を下げるという説があります。

ほかにも柏手は神様に祈願をするのをわかってもらうために合図であるという説もありますが、基本的な流れは変わりません。

本当にざっくりと参拝の作法を紹介しましたが、いかがだったでしょうか? 知っていることばかりかもしれませんが、神社を訪れるときはぜひこれらの作法を忘れないようにして下さい。