酒は百薬の長

4月、5月というと新入生や新入社員の歓迎会など、お酒を飲む機会が増える時期。すでにいくつか、飲み過ぎによる悲惨な事故も報道されています。そんな時期ですので、お酒について考えてみましょう。

「酒は百薬の長」という言葉があります。これは適度にお酒を飲むことは身体に良いという意味で広く伝わっていますが、もともとはお酒を使って皇帝を毒殺し、帝位を得た皇帝が高い酒税をかけたお酒によって税金を儲けるために「酒は百薬の長」といって、消費を促したのが発端だそうです。

一方、徒然草で有名な兼好法師は「万病は酒から起こる」と言っています。実際、お酒は諸刃の剣であり、適度な量を摂取することで脳梗塞の予防や善玉コレステロールの増加、冷えの改善、ストレス解消などに効果が認められていますが、飲み過ぎると急性アルコール中毒や痛風、脂肪肝、アルコール依存症などといった悪影響が出てきます。

一説によると、アルコール摂取の最適な量としてはビールでいうと、大瓶半分ぐらいを毎日飲むのが良いとされています。この場合ですと、お酒を全く飲まない人や大量に飲む人に比べて死亡率が低くなるというのです。

このように飲み方によってはまさに薬になるお酒ですが、そもそも、その成分自体がかなり薬に近いようなお酒もあります。

例えば 5,000年以上前から存在するお酒である「ミード」は蜂蜜を使って造られたお酒です。日本ではあまりポピュラーなお酒ではありませんが、蜂蜜自体に強壮作用があるとされていることから、古代のヨーロッパでは結婚直後の新婦がこのミードを造り、新郎に飲ませて子作りに励んだとされています。これが現在も言葉として残っているハネムーン=蜜月(ハニームーン)です。

他にもハーブなどが入ったリキュールはいくつかありますが、日本発のものとしては養命酒が有名かもしれません。養命酒には 14種類の生薬が配合されているのでまさに和製のハーブリキュールといえるでしょう。

ちなみに3月には、新製品として「ハーブの恵み」という、生薬だけでなく、ハーブも加えた和洋折衷な感じの商品も発売されたようです。

歓迎会シーズンが終わると、次はビアガーデン、などと年末の次ぐらいにお酒を飲む機会が増える季節ですので、酒を万病の元にしないように、飲み方を心がけていきたいものです。

お酒を飲めない人も、所詮アルコールだからと敬遠しないで神話にも逸話の残るミードや、梅酒のように自作もできるハーブ酒などを適度に楽しんでみるのはいかがでしょうか? 新しい癒しの世界が開けるかもしれませんよ?