ツイている人にしか見えない妖精

日本人は古来からさまざまなものに神や精霊が宿っていると信じており、そのために日本は八百万の神が住む国と言われてきましたが、今回は思いもかけないものに宿った精霊を紹介したいと思います。

以前、新しく登場した神社や神様を紹介したように、現代になっても日本では新しい神様や精霊が次々と登場しています。

昔は年取った生き物や器物には魂が宿るとされていて、年をとった猫が猫又という妖怪に変化したり、長い時間大切にされた道具などが付喪神(つくもがみ)という妖怪に変化したりしました。

室町時代に書かれた百鬼夜行絵巻には草履や傘、杖などの付喪神が描かれていますし、妖怪画の元祖ともいえる鳥山石燕は付喪神が多く登場する百器徒然袋3部作を書いたりもしています。

こういったことから近代にいたるまで付喪神というのは非常にポピュラーで身近なものであったことがわかります。近代化が進み西洋的な消費文化が根付くにつれて付喪神は徐々に姿を消していくことになってしまいましたが、それでも新しい精霊は次々と生まれています。

以前に紹介した こびとづかん のキモカワイイこびともその一種だと言えるでしょう。このこびとは、気に入る人はめちゃくちゃ気に入るけれども、受け入れられない人はどうしても受け入れられないというものでしたが、今回はさらに人を選ぶ精霊を紹介しましょう。

それは「うんこさん」です。すでに冒頭の写真でわかっていたかと思いますが、そのものずばりの姿をしています。このキャラクターは冗談ではなく関西でテレビ放映されていたものです。

そのストーリーは、この世のどこかにあるというツイている人にしか見えない伝説の「ラッキー島」に住む、ツイている人にしか見えない妖精「ウンコロボックル」。かれらが「本当の幸せ」を日常の中から見つけ出す。というものです。

姿に比べてストーリーは結構深いのですが、人気があったのか今年の1月にはセカンドシーズンが放送されており、関西では開運キャラクターとして知られているそうです。

その姿だけで拒否反応を起こす人も多いであろう「うんこさん」ですが、こんなものにも魂を与える日本の文化というのは素敵だとは思いませんか?