漢字はスピリチュアルでちょっと怖い

私たちが日常的に使っている漢字。この漢字に実は様々な意味がこめられていることをご存じでしょうか? 今回はそんな漢字の知られざる面を紹介したいと思います。

漢字/文字の持つパワーというのはフィクションの世界でよく登場しています。ちょうど本日10周年記念の映画が公開された「TRICK」では主人公の母親が書道の先生をしていて、常に「文字には不思議な力があります」と言っています。また、今年の初めまで放送していた子供番組の「侍戦隊シンケンジャー」は文字の力を使って変身していました。

他にも文字の力をモチーフにしたテレビ番組や小説などは多くあります。それだけ、漢字や文字というものが魅力的なものだと言えるのかもしれません。

実際、漢字の成り立ちを見ていくと文字に不思議な力があってもおかしくないと思えてきます。字統(白川静著 平凡社)という文字の成り立ちを現した辞典からいくつか例を紹介してみたいと思います。

「安」
大安や平安、安全などと縁起のいい文字ですが、これは祖霊を祀る寝廟(しんびょう)で行われる儀式を現した文字だそうです。つまり、お墓の中で儀式を行うことで、祖霊を鎮め、安寧を求めるというわけです。

「決」
決意や決定など何かを強く定めたりするときに使われる文字です。これは刃器を手に持ってものを切断し、えぐりとることを示すそうです。なんだか、かなり血なまぐさいイメージです。洪水のときに堤防の一部を切って氾濫を防いだために、堤防を切るためには強い意志が必要であるので、決断などに使われるようになったようです。

「尋」
これはなにかを探したり、調べたり、聞いたりする時に使われる文字ですが、もともとは神の所在を尋ねるという意味だったようです。神を祀る(まつる)ときの動作を示す字で、左に呪具、右に祝祷(しゅくとう)を収める器を持って、左右の手でたぞりながら神の所在を尋ねるという様子を現したものが「尋」なのだそうです。

このように字の成り立ちを見ていくと、多くの漢字がスピリチュアルな意味合いを持っていることがわかってきます。いくつかには「決」のようにちょっと怖いものもありますが、祭祀儀礼などを現したもののほうが多いように思います。

あなたは何か好きな漢字などはあるでしょうか? もしあったら図書館などで字統をひもといてみてください。思わぬ気づきが得られるかもしれませんよ?