神社やお寺に行くとさまざまなお守りが売られています。最近では携帯ストラップやクリスタル付きのものなども登場していますが、今回は、古来から伝わる非常に珍しいお守りを紹介したいと思います。

安産祈願の腹巻きで有名な東京水天宮。戌の日には多くの妊婦さんが訪れることで有名な神社ですが、ここには妊婦さん向けの非常に珍しいお守りがあります。

そのお守りの名前はそのものずばり「水天宮御守」というもので、別名を「いつもじ」とも言うそうです。なぜ、「いつもじ」というのか? それはこのお守りが5つの神呪文字といわれる独特の文字から構成されているからなのです。

水天宮御守の説明書きによると、毎年大寒の頃に汲み上げられて7日間の特別祈祷(きとう)を受けた「神水」で墨をつくり、その墨を版木に塗って造られたものが、この御守だということです。

7日間祈祷したあとの神水でつくるだけでも、なかなか御利益がありそうですが、このお守りの珍しいところは、普通のお守りのように携帯するのではなく「飲む」ところにあります。

水と一緒に神呪文字を飲むことでありがたい御利益を受けられるのです! 妊婦さんが体調がすぐれないときや、陣痛のときなどに飲むと身体の具合が良くなりお産が楽になると言い伝えられているのだそうです。

おもしろいことに5つの文字をすべて一気に飲むわけでなく、中央の文字から順番に飲んでいくということで、1個のお守りが5回使えるようになっています。

実はこういった飲む護符というのは、他にも色々とあり薄い紙に書いてそのまま飲み込むものやお札を燃やした灰を水に混ぜて飲むものまであるのですが、あまり一般的には知られていません。

そんな珍しいタイプのお守りを東京水天宮というとてもメジャーな神社が授与しているというのが、とても興味深かったので今回取り上げてみました。

基本的に戌(いぬ)の日のご祈祷を受けた妊婦さんに対して授与しているもののようですが、興味のある方は東京水天宮を訪ねてみて下さい。