携帯ストラップ供養

今日は旧針供養の日だそうです。針供養とは縫い針や釣り針などが古くなったり折れたものに対して感謝し供養するというもので、同じような供養には人形供養などもあります。そんな中、ついに携帯ストラップ供養が登場しました。

針供養が盛んだった時代。家庭で着物を縫ったり繕ったりするのは当たり前のことでした。しかし、現代では安く簡単に物が手に入るようになり、なかなか家庭で針が登場することも無くなってしまっています。

もともと「供養」という言葉は、仏などに供物を心から捧げることを意味していたようですが、日本では死者などに対して、敬い供物を捧げるという意味の方が強くなっているようです。

仏様や死者に対してのものが、いつしか針や人形、包丁、筆などといった無機物までも対象にするようになってきたのは、八百万の神を信じる日本人らしい気がします。器物が百年たつと魂を宿すとされていたように、昔の人たちは自分たちが使っている様々なものにも魂が宿ると考えていたのでしょう。

西洋からの消費文化が入ってきてからは、そもそも百年も持つような器物が少なくなってきてしまっていて、無機物にまで神や魂を感じていた日本文化は失われつつあるように思います。

しかし、その一方で日本人の 90% 以上が所有している携帯電話。その携帯電話に必須ともいえるストラップを供養しようとする動きが出てきているのは非常に興味深いものです。

携帯電話のモデルチェンジはスピードが速く、人によっては毎年のように機種を変える人もいるぐらいですし、常に身につけている携帯についているストラップは切れたり壊れたりで頻繁に交換されるものです。

そんな携帯ストラップに魂が宿ることなどないように思えますが、それでもストラップを供養しようという発想はとても良いことではないでしょうか。

今回ストラップ供養を提唱しているのは、携帯ストラップを販売している StrapyaNextという会社です。会社の所在地が神奈川小田原市ということもあって、徳常院という小田原のお寺で供養をしてもらうそうです。

4月1日の携帯ストラップの日に開催されるという、おそらく世界初のストラップ供養。はたしてどれだけの数のストラップが集まるのでしょうか? 興味のある人はストラップ供養を申し込んでみて下さい。

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