倒れる前の大銀杏
≪ 倒れる前の大銀杏 ≫

神奈川県鎌倉市にある鶴岡八幡宮。鎌倉武士に崇拝されていたこの神社の境内にある大銀杏が昨日の早朝に倒れてしまったそうです。

鶴岡八幡宮といえば、鎌倉の中心をほぼ南北に貫く若宮大路と、そこに建っている大きな3つの鳥居が思い浮かびます。

もともと源氏の氏神であった京都の石清水八幡宮を由比ヶ浜に勧請したのがはじまりだということですが、鎌倉幕府を興した源頼朝によって現在の場所に移動し鎌倉幕府の宗社となりました。

これによって、八幡神は武家の守護神として崇拝され、関東各地に八幡宮が広まるようになったのです。鶴岡八幡宮は関東武士の総鎮守として多くの信仰を集め、現在でも多くの参拝者を集めています。

そんな鶴岡八幡宮には樹齢 1,000年を越えるとも言われていた大銀杏があります。本宮へと向かう石段の途中にある大銀杏はとても目をひく存在であり、最近ではパワースポットとしても知られていたようです。

高さ約 30メートル、幹周り約7メートルという巨木が倒れたのは雪と強風の影響であると言われています。2010年3月10日(水)は最大瞬間風速で 13.3メートルを記録していたといい、倒れたときには雷が落ちたときのような轟音が響いたということです。

この銀杏には、鎌倉幕府最後の将軍である源実朝を暗殺した公暁が、その影に隠れて実朝を待ち伏せし、殺害を実行したという伝説があることから「隠れ銀杏」という異名も付いていました。

雪まじりの雨は通常の数倍の力がかかるとされており、その強さに土壌などが銀杏を支えきれなかったのではないかと言われていますが、高さ 30メートル近い巨木が横倒しになっている様はショッキングな光景です。

完全な復帰は難しいそうですが、一部からでも芽が出て、また数百年後に立派な神木として鶴岡八幡宮を見守ってくれることを願ってやみません。