奄美大島に妖怪があらわれた?

南日本新聞による と、奄美大島の貝浜という海岸で妖怪の足跡が見つかったそうです。

リンク先に写真がありますが、まるで竹馬にでも乗ったかのような丸い不思議な足跡が砂浜に付けられています。

発見者の話によるとこの足跡は「ケンムン」とよばれる妖怪のものではないかということ。「ケンムン」とはガジュマルの樹に住む精霊で、その足跡は「竹筒を砂に印したような形」なのだそうです。

ガジュマルの樹の精霊であるケンムンは、同じくガジュマルの樹の精霊である沖縄のキジムナーと似たような性質をもっています。

姿は小さな子供のような感じで、肌は赤く、魚や貝を主食にしているそうです。伝説などを見ていると、ケンムンはキジムナーよりもどちらかというとカッパに近い存在のような感じがします。

ケンムンもキジムナーも身近な妖怪であるとされていて、一緒に漁をしたり、遊んだりしたという伝承が残っています。沖縄にはキジムナーの足跡を見るという遊びがあったようですが、キジムナーの足跡がどんなものかは伝わっていません。

今回掲載した写真は鳥取県の境港市にある「水木しげるロード」で撮影したキジムナーの像ですが、この、ころころっとしたキジムナーは水木先生が創り出したイメージで、実際の伝承によると、その外見は赤い肌の子供というものが多いです。

第二次世界大戦中には鹿児島などに疎開していた人が、多くのケンムンを目撃したという記録が残っていますが、その後はどんどんと目撃数が減っていったようです。戦後に GHQ がガジュマルを伐採したために居場所が無くなり、その恨みからアメリカまで渡って、マッカーサーを祟(たた)ったという説もあります。

21世紀になってからも、足跡とはいえケンムンは健在のようですので、奄美大島に行く機会があったら、ガジュマルの樹の下をよく見てみてください。赤い顔のケンムンがこっちを見ているかもしれませんよ?