尾びれを失ったイルカ、フジ。
≪ 尾びれを失ったイルカ、フジ。 ≫

沖縄美ら海水族館に暮らす尾びれを失ったメスのバンドウイルカ、フジ。フジは、尾びれが急速に壊死するという非常に稀な病気にかかり、手術で尾びれの約 75%を失いました。導かれるようにフジと出会った薬師寺さんは、フジのために人工尾びれを作ることになりました。

── 薬師寺さんが 沖縄美ら海水族館で暮らすイルカ、フジの人工尾びれをつくることになったきっかけはなんだったのでしょうか?


御蔵島のイルカをイメージして作った「Mikura」という作品がありまして、それがきっかけになりました。イルカは、海域によって、微妙なことなのですが、骨格が違います。例えば、小笠原とか御蔵島とか日本近海のバンドウイルカは筋骨隆々なんです。もともと僕が無意識に “日本近海のバンドウイルカって筋骨隆々だなあ” と思って、御蔵島のイルカをイメージした「Mikura」という作品を作ったのですが、その作品を、イルカやクジラが座礁した時に解剖して原因を調べる仕事をしている研究者の方がたまたま見てくれたんです。続きを読む