折り紙の神秘

すでに「origami」という言葉が世界でも通用するようになっており、子供の遊びと言うよりも芸術的な側面の方が注目されてきている折り紙ですが、本来はとても神秘的なものだということをご存じでしょうか?

折り紙の起源は学術的には明らかにはなっていません。似たようなものは中国やスペインなどにもあるようですが、日本の折り紙は独自に発達したというのが一般的な見解のようです。

しかし、古神道などを研究している人によるとその起源は天照大神が天の岩戸に隠れたときや、天孫降臨のときに伝えられたなどと言われているのだそうです。

もちろん、この折り紙は一般的に知られている鶴などではなく、神聖な護符ともいえるもので、神折符、太古真法、神典形象(みふみかたどり)などと呼ばれています。

折り紙に必須である「折り」という行為ですが、これには「天降(あおり)」「天振(あふり)」に通じるとされていて、つまりは天の意志が降りてきたり、振動したりすることを現しているいう説があります。さきほどの、折り紙の起源が天孫降臨に繋がるというのも、この辺りから来ているのかもしれません。

また、包みや結びにもそれぞれ深い意味があり、それを紙=神を持って現すということで、流派によっては決められた神折符を折るだけで修行が深まっていくという所もあったようです。

この神折符の技法をまとめたのは、伊勢神宮の建つ土地を決めた倭姫命(やまとひめのみこと)だとされています。そこから派生した折り紙は神道だけでなく陰陽道
などでも護符として使われるようになり、現在でも一部の神社では神折符を継承しているといわれています。

なんだか難しい話になってしまっていますが、最近になって注目されてきた神聖幾何学などと同じように、「ある一定の形には神秘が宿る」という発想のひとつであるといえるでしょう。

スピリチュアルなことに興味のある人ならば、エネルギーを発生させる図形などを見たことがあると思いますが、そういったものを3次元の形で現したのが神折符=折り紙といえます。

神折符に興味のある方は、いくつか書籍も出ているので読んでみることをオススメします。そんな難しいものは嫌だという方には、最近はやりの、本から切り離して使える「グラフィック折り紙」などはどうでしょうか?

もちろん、神折符のような霊験は期待できないかもしれませんが、縁起物や妖怪を形取った新しい折り紙を簡単に作れるようになっています。

縁起物の形にもそれぞれ意味はありますので、修行の必要な神折符よりも手軽に楽しんで作ることもできますし、置いておくことで福を招いてくれるかもしれません。

日本古来の文化である折り紙。子供の頃を思い出しながら折ってみるだけでも癒しになると思いますよ。