縁切り縁結び碑(いし)
≪ 縁切り縁結び碑(いし) ≫

神社というと縁結びというイメージが強いと思いますが、神社仏閣の街京都には縁切りを歌う神社もあります。

その神社は安井金比羅宮。この神社のご祭神は崇徳天皇と大物主神、源頼政(みなもとのよりまさ)で、主祭神は崇徳天皇になります。

崇徳天皇というと、強力な祟り神いわゆる御霊(ごりょう)として恐れられ、有名な讃岐のこんぴらさん(金刀比羅宮)に祀られています。讃岐に流された崇徳天皇がこんぴらさんでいっさいの欲を断ち切ったことから、縁切りの御利益があるということになったようです。

ただし、不思議な事に讃岐のこんぴらさんの御利益は基本的に航海の安全と運気の向上だということで、こちらは縁切りを御利益とはしていないようなのです。

それにも関わらず安井金比羅宮が縁切りが御利益のメインとなっているのは、祇園から歩いてほど近いというその立地にあるのかもしれません。祇園という色町がすぐ側にあるので舞妓さんや芸妓さんといった女性が秘めた想いを祈りに来ることが多かったのではないでしょうか。

現在でも境内の隣にラブホテルが建っているあたり、男女の情愛に絡んだ因縁めいたものを感じずにはいられません。

安井金比羅宮に入ってすぐに目につくのがお札で埋め尽くされたドーム状のものです。写真を見ていただくとそのインパクトが少しは伝わるかと思いますが、はたしてこれは一体何なのか?

これは縁切り縁結び碑(いし)と言われていて、もともとは高さ 1.5メートル、幅3メートルの巨石なのです。中央に亀裂があり、そこを通して神様の力が下に空いた円形の穴に注がれているそうです。

札に願い事を書いてから、この碑の表から裏へと穴を通ることで悪縁が切れ、反対に裏から表へ通ると良縁が結ばれるということです。穴を通った後に札を碑に貼って祈願して終了ということになります。

一応縁結びの効能もあるはずなのですが、ちらっとお札をみるとゾクッとするような願い事が多く、穴の中に注がれる神様の力よりもお札に込められた念の方がどちらかというと強く感じられるほどです。

ただし、書かれている内容がヘビーなものが多い割に境内に悪い雰囲気が漂っているわけでもないので、神様の力はきちんと注いでいるのでしょう。

いろいろな意味でとても興味深い神社なので、京都に訪れたら足を伸ばしてみてください。縁切り縁結び碑は実際に目撃すると忘れられないぐらいの迫力があります。

Spot Data
安井金比羅宮
京都府京都市東山区東大路松原上ル下弁天町70番地
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