受験に打ち勝つ縁起物

受験シーズンもまっさかりで、受験生は忙しい日々を過ごしていることと思います。そんな受験生向けにさまざまな縁起物が考えられています。

人生で一番最初に直面する試練といってもいいかもしれない「受験」、近年ではいい学校にいくことが必ずしも豊かな人生を約束するわけではないことが分かってきてはいますが、それでも受験する人間にとってのプレッシャーは変わりません。

そんな受験生の気持ちに応えるかのように、この季節になると多くの縁起物が見られるようになってきます。有名なところでいうとネスレが発売している「キットカット」は「きっと勝つ」ということから、ここ数年大々的に受験生向け商品を打ち出しています。

今年も「キット、サクラ サクよ」ということでサクラ模様の箱に入ったキットカットに、相田みつをさんのメッセージが書かれた桜型のしおりが入った製品を販売するとともに、学問の神様で有名な、菅原道真を祀る福岡の太宰府天満宮から、東京大学のある東京の本郷までサクラ模様の受験生応援バスを走らせるという気合いの入りようです。

明治製菓でも「カール」を「うカール(受かる)」とし、合格祈願パッケージの期間限定カールを発売しています。さらに、ホームページ上にはウカール合格神社がつくられており、願掛け絵馬を書いたりすることができるようになっています。

他にも縁起菓子はいくつもあり、亀田製菓の「ハッピーターン」は「ハッピーがターン(幸運が戻ってくる)」として期間限定でハッピーな受験エピソード満載のハッピーターンを販売していますし、ロッテの「コアラのマーチ」もコアラは「寝ていても樹から落ちない(受験に落ちない)」として、底面が御守りに使えるようになっているものを販売しています。

こういったお菓子だけでなく、兵庫県のあわじ島で発売された「めで鯛バーガー」や今年の干支の寅と、福をかけた「とらふぐバーガー」などの商品もありますし、三重県の鳥羽水族館ではタコの標本をご神体とした「合格祈願タコ神社」が登場したりもしています。

こちらは期間限定の神社で英語のオクトパスを「置くとパス(パスする=合格する)」にかけ、さらに、合格とかかった「五角」の水槽にタコを入れ、願いが「思うつぼ」にはまるようにと蛸壺に願いを入れて貰うというなかなか凝ったものです。

他にも数え切れないほどある縁起物の商品ですが、特徴的なのは多くのものが言葉の意味や響きにかけて、縁起物としているところでしょう。日本人は言霊の民族といわれるように古くから言葉にやどる霊力を信じてきました。

現代になって言葉の神秘は忘れられたように思われていても、その実、こういった縁起物の形で復活しているのかもしれません。「くだらない語呂合わせやダジャレじゃないか」と思わずに、素直に縁起物を楽しんでみましょう。そうすれば、言霊が幸運を引き寄せてくれるかもしれません。