クリスマスの起源を考えてみよう

本日はクリスマスイブ、明日はクリスマスです。みなさんはクリスマスは本来どんな日なのかご存じでしょうか?

クリスマスからお正月にかけての、この年末の時期ほど日本人の宗教的寛容性というか、せっそうのなさがあらわれる時期もないと思います、クリスマスが終わった瞬間に次はお正月モードに変わるというのはなかなかすごい事なのではないでしょうか? まあ、そうはいっても街全体がうきうきしたエネルギーになるので個人的にはとても好きな時期です。

それはさておき、クリスマスというと一般的にはイエス・キリストの誕生日として知られていますが、実際はイエス・キリストの誕生日は12月25日ではありません。そのため、基本的に多くのキリスト教諸派ではクリスマスは降誕祭として行っているようです。

イエスがいつ生まれたかというのには諸説があり、いろいろと推測はされているものの、新約聖書にもその記述はないため実際に確定することはこの先もないのではないかと思います。

さて、それではなぜクリスマスが行われるようになったのかというと、他の宗教の大事な儀式を取り込んだという説が有力です。冬至の記事のときにちらっと書きましたが、冬至付近では世界各地でさまざまなお祭りが行われています。

これは冬至を境に、日がのびていくことから弱まっていた太陽の力が復活する=太陽神の復活と考えていた人が多いからのようです。

そもそも太陽を神様として信仰するのは世界各地で見られます。仏教(密教)の大日如来、神道の天照大神などはとくに有名ですが、エジプトのラー、ギリシャのアポロンなど多神教の世界では必ずといっていいほど太陽の神様は存在します。

ちなみにイエス・キリストはとくに太陽とは関係ありませんし、イエスの父なる神も太陽神としての性格はもっていないように思います。

そんなキリスト教が冬至の祭りをはじめたのは、当時強力なライバルであった「ミトラ教」という太陽神ミトラを崇拝する宗教を吸収するためだったのではないかという説があります、なぜならば、このミトラ教が行っていた冬至祭がまさに12月25日だったからなのです。

他にもケルトの祭りや、エジプトの祭り、ローマのお祭りなども冬至には行われていたようで、当時新興宗教であったキリスト教が勢力を拡大するにつれ、盛り上がっているお祭りを自分たちにも取り込もうとしたことだけは確実でしょう。

日本ではそういった事情はとくに関係なく-そもそも日本でクリスマスが受け入れられたのは明治時代に、明治屋がクリスマス商戦を展開としたという説があります-美味しい物を食べて、恋人や家族とプレゼントを交換するというイベントの日になってしまっていますが、そういった喧噪をちょっと忘れて、古代からの太陽の神々とその儀式について思いを馳せてみるのもいいかもしれません。