スピリチュアルな漢字の話

今日は漢字の日だそうです。例によってたいした歴史はありません。一時期話題になった漢字検定を行っている日本漢字能力検定協会が 1995年 に制定した記念日で、12月12日が「いいじいちじ」の語呂合わせになることにちなんでいるそうです。

「漢字の日」ということなので、今回は漢字について紹介したいと思います。とはいえ、この記事を読んでいる方の大多数が日本人だと思いますので、いまさら漢字について何を? と思うかもしれませんが、漢字というのはもともとかなりスピリチュアルなものなのです。

よく外国人が漢字のTシャツを日本土産に買うのは、漢字がとても神秘的に見えるからだそうですが、それはある意味的を射ているわけです。外国人に恰好いい四文字熟語を教えてくれといわれて、冗談で「焼肉定食」と言ったら本当にそれを入れ墨してしまった、などという笑い話もありますが、「焼肉定食」の文字にもスピリチュアルな内容が含まれている文字があるのです。

今の私たちの感覚から言うと、「焼肉定食」の4文字の中にスピリチュアルな意味合いがあるものなど無いように思えますが実はこの中の一つの文字は、占星術に関係があるのです。

字統 普及版(白川 静/平凡社)によると「定」はもともとは建物などを設営するときに、定星という星によって方位を定めたところから来ているそうで、甲骨文を見ると、なるほど確かに区分けした陣地から、星を観察しているようにも見えます。

また、鎮静などで使われる「鎮」の字は、飢饉などで倒れた死者の霊を鎮めるために作られた字で、もともとは鎮魂の意味で使われていたものですし、「風」という文字も甲骨文では、神聖な鳥の姿を表しており、これは「風は神鳥のはばたきによって生じるものだ」と考えられていたからなのだそうです。

このように漢字の語源をたどっていくと、神話やスピリチュアルな内容に関わっているものが驚くほど多くあることが分かってきます。道教のお札などには漢字を崩したものや甲骨文などが採用されいていることから、文字自体にパワーがあると考えられているのでしょう。

実際、有名な書道家の先生が書いた「書」からは護符になるぐらいの強いエネルギーが出ているという話も聞いたことがありますし、霊を浄化する四字熟語の掛け軸というのも見たことがあります。

身の回りを見渡すとカタカナや英語表記のものが増えてきていますが、この機会に漢字というすばらしい文化をスピリチュアルな面だけでなく、いろいろな面から見直してみるのも面白いのではないでしょうか。