天地の気が乱れる十方暮(じっぽうぐれ)

本日、12月5日から「十方暮(じっぽうぐれ)」という期間に入ります。暦によると十方暮の間は何をするにも良くないといわれています。

そもそも十方暮とはどういう意味なのでしょう? 十方とは八方位+天地を表すという説が有力です。暮は、もともとは「闇」だったそうで、四方八方どこに行こうが、さらには天に行こうが地に潜ろうが、すべて闇に閉ざされていることから十方暮なのだそうです。

異説として、あまりにも悪い日ばかりが続くので途方に暮れるということから、途方を十方にして、語呂合わせで十方暮となったというものもあります。

どちらにせよ、この期間の間は悪いことが起こりやすい日として避けられていたということがわかります。ちなみに 10日間続くといっても、その中の2日間は問題ないとして、実質避けるべき日は8日間だとする説もあります。

なぜこの期間がこんなにも避けられるのか? 暦には十干十二支というものがあり、甲子(きのえね)や癸申(みずのとさる)などという言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

この十干十二支のうち、前の部分である十干を天、後ろの部分である十二支を地とする考え方があり、十方暮の間は、この天と地の五行が相剋(そうこく)する日が連続で続いてしまうのです。

ここで、五行と相剋について説明したいと思います。五行とは陰陽師で有名な陰陽五行説において、世の中を5つの元素にわけて考える思想です。5つの元素とは木、火、土、金、水となります。

この5つが順調に流れる様を相生(そうしょう)といいます。「木」が燃えて「火」になり、燃え尽きて「土」へと帰り、土中で「金(鉱物)」が育ち、鉱物で冷やされた空気が「水」となり「木」を育てるという感じで、自然の連鎖でそれぞれを生み出していくのが相生です。

その反対に「土」から「木」が養分を吸い取り、「水」を「土」が吸収し、「火」を「水」が消し、「金」を「火」が溶かし、「木」を「金」が切り倒すというように、それぞれを無くしてしまうものが相剋です。

一般的に相生の関係にあるものは相性が良く、相剋の関係にあるものは相性が悪いとされています。この相性の悪い関係に天と地が何日も続けてなるのが、十方暮というわけです。

こうやって説明を重ねると、なんだか外にも出ない方がいいようなぐらいすごい悪い期間のように思えますが、スピリチュアルな人ならば、逆にこの天と地の相性の悪い期間は、どんなエネルギー状態なのかを感じてみたり、本当に悪いことが起こりやすいかどうかを観察してみることをオススメします。

特別な期間にはエネルギーレベルでも変わった発見などがあると思いますので、何かおもしろい発見があったら是非教えて下さい。

最後に、十方暮の間で相剋にならない2日間も一応お知らせしておきます。今回の場合は 12月7日 と 12月10日 がその2日間です。十方暮はある意味なかなか珍しい期間ですので、恐れずにこの機会を楽しんでみて下さい。