七五三の由来、知っていますか?

2009年11月15日(日)は七五三でした。最近では 11月 の土日ならいつでも七五三をやるようで、神社ではかわいらしい着物を着た子供達の姿をよく目にするようになりました。そんな七五三ですが、もともとどのような意味ではじまったのかご存じでしょうか?

昔、子供は「7歳までは神のうち」と言われていました。医療技術が発達していない時代は子供が無事に成長することが難しかったために、子供が生まれてきても7歳まではまだこの世の存在ではなく、神の世界に属しているので、すぐに呼び戻され(死亡)てしまってもそれは仕方のないことなのだという意味があったそうです。

ただ、この言葉には単なる子供の死亡率の問題だけでなく、スピリチュアルな視点から見た内容も含まれているように思います。有名な神秘思想家であるルドルフ・シュタイナーも子供は7歳までが魂の成長期であると言っていますし、ヒプノセラピーなどでも7歳までの子供には意識と無意識の境界が無いという説があります。つまり、この年頃の子供がそれだけ霊的な感受性の高い存在だというのは、洋の東西を問わず経験的に知られていたのでしょう。

話を七五三に戻しますが、死亡率の高かった時代に子供が3歳、5歳、7歳まで成長するというのは、とても大変なことだったために、それぞれの歳に無事に育ってくれたお祝いと、今後の加護を祈るようになったのが七五三の始まりのようです。

なぜ、3歳、5歳、7歳なのかというと、以前節句の話のときにも書きましたが、陰陽思想では奇数は陽の数なので、縁起が良いことから選ばれたのではないかということです。行事としては3歳のときに、男女ともに髪の毛を伸ばしはじめる「髪置の祝い」、5歳では男子が袴を初めて着ける「袴着の祝い」、7歳で女子が着物に初めて本格的な帯をしめる「帯解の祝い」というようになっています。

ちなみに 11月15日 に七五三が行われるようになったのには諸説あるようで、徳川綱吉の息子が袴着の祝いを行ったのが 11月15日 だからという説や、旧暦の 15日 は鬼宿日という何ごとをするにもよいという吉日だったため、収穫を終えたあとで収穫の感謝とあわせて、子供の成長に感謝するのに良い日ということで 11月15日 になったという説もあります。

現代では医療技術の進歩から子供の死亡率は格段に下がりましたが、七五三は続いています。子供の頃は綺麗な服を着たり、千歳飴を食べられるということで楽しみにしていた覚えのある七五三ですが、子供の成長を喜び、そして細く長く千歳までいきられるようにという千歳飴の名前通り、子供の健康と長寿を祈る日だということを一番に考え、子供の写真にばかり集中せずに、しっかりとお参りをしてほしいと思います。