城南宮の曲水の宴・白拍子の舞
≪ 城南宮の曲水の宴・白拍子の舞 ≫

今まで火祭りや抜穂祭と、比較的儀礼的なお祭りを紹介してきましたので、秋祭り特集の最後は、よりイベント的なお祭りを紹介したいと思います。

城南宮は方除の御利益が有名な京都の南にある神社。その敷地内にある平安の庭で行われるのが曲水の宴です。

曲水の宴は城南宮特有のものではなく、もともとは古代中国で始まった催しだといわれています。水の流れのある庭園などで、流れの側に座った出席者が、流れてくる杯が自分の前を通り過ぎるまでに歌を詠み、詠めなかったなら罰として杯の酒を飲まなければならないという行事で、一種のゲーム的なイベントといえるでしょう。

ただ、すべてがゲーム的なものだったわけではなく、元々は神事の前などに川辺で禊ぎ祓えをしていたものが発展し、禊ぎとともに杯を水に流すようになり、さらにそれが発展して禊ぎよりも宴の方がメインになってしまったようです。

城南宮は神社ですので、ゲーム的な内容よりもどちらかというと神事を感じさせる雰囲気が残っています。当日の人混みはかなりなものですが、それでも琴の音や、白拍子の舞にあわせて小川を流れていく杯は、風流な空間を作り出してくれます。

嵐山のもみじ祭りは、歴史も浅く昭和 22年に始まったお祭りだそうです。嵐山一帯を守護する嵐山蔵王権現へ感謝をささげるために始められたというこのお祭りは、大堰川に浮かべた 10数隻の船がそれぞれ趣向を凝らして、嵐山ゆかりの文化や芸能などを再現するという雅なイベントです。

嵐山近くにある松尾大社にちなんで、鯉と亀を飾った御神輿の乗った「松尾大社船」や菊の花をのせた「大覚寺船」などがあり、動画では船上で歌を歌って舞い踊る「今様船」と狂言を船上で行う「嵯峨大念仏狂言船」、音楽に合わせて生け花をいける「京楓流いけばな船」などを見ることができます。

3回にわたって、それぞれ雰囲気の違う京都のお祭りを紹介してきましたが、いかがだったでしょうか? 京都は寺社仏閣が日本一多い都市だけに多種多様なお祭りがありますが、あなたの近所の神社やお寺で行われるお祭りにも参加してみると、そこだけにしかない特色がきっとあると思います。

身近なところでお祭りや祭礼などがあったら是非参加してみてください。そして、その内容が興味深かったら、是非編集部にも教えて下さい! その時は取材に伺わせていただくかもしれません!