伏見稲荷大社・抜穂祭
≪ 伏見稲荷大社・抜穂祭 ≫

今回は秋らしく収穫のお祭りを紹介したいと思います。2009年10月25日(日)に行われた伏見稲荷大社の抜穂祭は、神社の敷地内にある神田で稲刈りをして、その稲を神様に捧げるというお祭りです。

穀物の神様である宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)を祀る神社でもっとも有名な伏見稲荷大社。宇迦之御魂神は日本全国でお稲荷さんとして広く信仰されており、伏見稲荷大社はその総本山でもあります。

有名な千本鳥居をはじめとして、伏見稲荷大社のある稲荷山の広大な敷地内には、熊鷹社、御劔社などといったさまざまな社があります。そんな敷地内に神田があることは、観光客の方などにはあまり知られていないかもしれません。

抜穂祭では、神田に菅笠姿の人々がはいり、実際に鎌で稲を刈り取ります。稲を刈っている後ろでは雅楽の音色にあわせて、巫女さんが神楽を奉納しています。鎌を使って稲を刈る光景が古き日本を思い浮かばせる中、ゆっくりとした巫女さんの舞が見るものを幽玄の世界へと誘ってくれます。

こうして刈り取られた稲は長持にいれられ、最終的には本殿へと持ち帰られ、その後、収穫された稲は神饌として利用されるのです。また、このお米は農薬などは一切使われていない自然栽培だという話です。

日本の古き良き伝統を思い起こさせてくれるこのお祭りには派手さはありませんが、なんだか心をほっとさせて癒してくれる、そんな優しさがあります。短い時間ですが、動画を通して皆さんにもその雰囲気が伝わればと思います。