京都・志明院(しみょういん)
≪ 京都・志明院(しみょういん) ≫

京都には多くの神社仏閣があり、今頃は紅葉の時期とあって多くの観光客で賑わっています。そんな観光地の京都にありながら、境内の写真撮影が禁止されているお寺があるのをご存じでしょうか?

そのお寺の名前は志明院(しみょういん)、別名を岩屋不動といいます。このお寺は役行者が西暦 650年に創建し、829年に弘法大師空海によって再興されたという非常に由緒あるお寺です。

志明院の本尊である不動明王像は空海が自ら作ったものとされており、さらには菅原道真公ゆかりの不動明王像までもが根本中院に祀られています。役行者によって開かれ、空海や菅原道真にまで信仰されているこのお寺は、日本最古の不動明王顕現の場所として現在までその信仰を伝えているのです。

写真を撮れない理由もこの深い信仰にあります。お寺の方にうかがったところ、20年ほど前までは境内も写真撮影ができたそうなのですが、修行をしに来ている方や信者の方から、信仰の対象を気軽に写真に撮られるのは良いことではない、という意見が出て、それから写真撮影禁止にしたのだそうです。

このエピソードからも、京都にありながらも観光地化していない本当の信仰の場であるということがわかっていただけると思います。志明院の境内はまるで別世界のようで、多くの人からの信仰を集めているというのにも素直にうなずけます。

境内には「飛竜の滝」といわれる滝行に使われる滝や、歌舞伎の「鳴神」のモデルともなった龍神を閉じ込めたといわれている洞窟、さらには鴨川の水源となる水がわき出る洞窟など、強力なパワースポットが目白押しです。

鴨川の水源地として皇室にも崇敬されているということもあり、境内に入って飛竜の滝あたりまでは、非常に心地の良い澄んだ水のエネルギーが漂っていますが、そこからさらに山道を登って龍神を閉じ込めた岩屋へと向かうと、今度はうってかわって迫力のある、圧迫感すら感じるようなエネルギーが発せられています。そして、鴨川の水源がある洞窟にまで行くと、そこは神聖で清浄なエネルギーで満ちていて、その場から離れがたいほどでした。

筆者が訪れたときには、境内には他に誰もいなかったのですが、山道を歩いているとあちこちからこちらをうかがったり、興味深そうにしている気配を感じました。「自然の精霊や妖怪のようなものかな?」と思っていたのですが、帰り際にお寺の方から、司馬遼太郎先生も同じような体験をして、それを聞いた宮崎駿さんが「もののけ姫」を作ったという話を教えて貰いました。

京都といってもかなり山奥ですので、京都市内から車で 50分はかかる上に、バスは1日に4本程度しかない場所。しかし、純粋な自然のエネルギーに触れたいのならば、イチオシの場所と言えます。

観光地ではなく信仰の場所なので敬意を忘れず、境内で写真撮影をしたり騒いだりなどは絶対にしないで下さい。敬意をもって、マナーを守って訪れることができれば、写真などでは到底伝わらないすばらしい景色とエネルギー、そして多くの自然の精霊達があなたを出迎えてくれるはずです。

Spot DATA
 志明院
 京都府京都市北区雲ケ畑出谷町261番地
周辺地図へ 周辺地図はこちら(別ウィンドウで開きます)